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平四郎的日常 3/2
20:40
 今日はなんとか安定。ふー。昨日はなんだか窓の外見てたらやばかった。もがいております。もがもが。もがもがしつつ勉強する。あと散歩した。


 賀茂川のアスファルトのところを歩いていると、笹舟が流れてきて、遠くから祭囃子が聞こえてきた。ぼくはゼットン人形に、なにか聴こえるねと言うと、別に何も聴こえない、と言われた。ちょっと不思議に思って、ぼくはゼットン人形に、じゃあ笹舟が流れているねという。別に何も流れていない、と言われた。しかしいつまでもいつまでも祭囃子は聞こえ、ぼくの歩いている速さと笹舟が流れていく速さが同じになったり、どちらか一方が速くなったりする。追い抜いたり、追い抜かれたりするうち、耳朶が熱くなってくるような心持がした。目を凝らして笹舟を見ると、透明な蓮の花のように小さな人たちが、珍しい言葉でしゃべってる様子が見えた。

 それはこんなふうに聞こえたのだった。


 「さんさいせ さんさいせ


  どこに芽吹くや さんさいせ


  さんさいせ さんさいせ


  どこに咲きたや さんさいせ」


 やがて笹船は暗い影の中に消えてしまった。ぼくは立ち止まってしばらくそのあたりを見ていたけれど、笹舟はもう影から出てくることはなかった。じっとしていると、ふと、「さんさいせ」とは花のことなのだと気づいた。


 そしてまた気づいた。ぼくは大したこともできずに終わるかもしれない。だが、「さんさいせ」が咲く季節はまた巡って、それがよりよい結末になることを期待するしかない。しかし次からは、ぼくはもう本当のぼくではない。何故なら本当の邂逅は一度きりなのだ。それでもだめなら、また次の年の「さんさいせ」が咲く季節があるのだろう。そして、また次。そして、また次の次。そして、また。ぼくだけが、ぼくの記憶を残し続けていこうとする存在であるのなら。
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【2006/03/02 21:02 】 | 平四郎的日常録 | コメント(3) | トラックバック(0) | page top↑
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by: | | #【2009/01/24 08:34】 [ 編集] | page top↑
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